新年明けましておめでとうございます。

年末年始はゆっくり出来るかと思いつつ、実は年末にノロウイルスにやられてそれどころではなかった日々を送っていました。人生初の点滴を経験してしまったZE!

今はなんとか元気に生きています。今年はどーかいい一年でありますように( ー人ー)

それでは本年もどうかよろしくお願いいたします。

さてさて、新年早々の1月4日に蟲師のアニメが特別篇として放送されました。実に8年ぶりの新作アニメにもうワクワクドキドキ。

そこで新年最初の記事では『蟲師』について紹介しようと思います。今年は蟲師が再び大盛り上がりしそうですしね。

蟲師とは

蟲師とは、1999年から2008年まで講談社の『アフタヌーンシーズン増刊』及び『月刊アフタヌーン』で連載されていた漆原友紀による漫画です。

単行本は全10巻まで発売中。さらに昨年の11月より愛蔵版の発売が始まりました。愛蔵版は紙質も素晴らしく装丁も満足の出来なのですが、あとがきやコラム的なものが収録されていないことが唯一と言っていい残念なところです。かなり面白い内容や物語の重要なことも書かれていますので、まずは単行本を読むのがおすすめです。

下記のサイトで試し読みが出来ますので是非見てみてください。

 → 蟲師 試し読み 講談社コミックプラス

そしてこれらの漫画を原作として2005年にアニメが制作されました。全26話。

漫画は2003年に文化庁メディア芸術祭・漫画部門で優秀賞、2006年に第30回講談社漫画賞・一般部門を受賞、2007年に文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」マンガ部門に選出されています。

アニメは2006年に東京国際アニメフェア第5回東京アニメアワード・テレビ部門優秀作品賞、2007年に文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門に選出されており、漫画・アニメ共に高い評価を受けている作品です。

ストーリー

蟲師の世界観は一言で言うと日本昔話と言ったところでしょうか。

時代背景に明確な設定があるわけではありませんが、原作者のイメージとしては『鎖国し続けている日本』あるいは『江戸と明治の間にもうひと時代ある感じ』という設定とのことです。(単行本1巻あとがき)

登場人物たちのほとんどは和服を着ており、周囲は多くの自然に囲まれたどこか懐かしい日本の風景が描かれています。そして物語は一話完結の形式をしているので、まさに昔話を聞いているかのような印象を受けます。

物語における最大の要素が『(むし)』の存在です。

単行本第1巻の3ページに、下のような説明の台詞が書かれています。

およそ遠しと
されしもの

下等で奇怪
見慣れた動植物とは
まるで違うと
おぼしきモノ達

それら異形の一群を
ヒトは古くから
畏れを含み いつしか
総じて「蟲」と呼んだ

出典:『蟲師 1』p.3

日本では古来より幽霊や妖怪といった異形のモノ達の伝承がありますが、原作者は蟲という架空の存在を通してそのようなモノ達を創り上げました。

蟲は「みどりもの」とも呼ばれ、動物や植物とは全く違う生命そのものに近い存在です。通常、ヒトの目に見える存在ではなく触れることも出来ませんが、「妖質」という感覚が強いヒトには見ることが出来ます。

妖質は多かれ少なかれ誰もが持っている感覚です。ごく稀に妖質が強いヒトがいて、そのようなヒトには蟲を見ることが出来ます。ほとんどのヒトにとって妖質は不必要なものなので普段は眠っていて機能していませんが、何かのきっかけで妖質を得てしまうこともあります。

蟲はとても微細なものであり、一匹一匹の力は非常に非力なものです。しかしヒトの目には見えないゆえに、時には悪影響を及ぼすこともあります。幽霊や妖怪のような実害を与えることもありますし、体に異変を起こす病気の原因になったりもします。

蟲が原因による異変には通常の医者やヒトでは対処が出来ません。彼らは蟲を見ることが出来ず、異変の原因が特定出来ないのです。これら蟲による異変に対処することを生業としているのが、本作の題名にもある『蟲師(むしし)』という人々です。 彼らは妖質を備えていて蟲を見ることが出来ます。蟲の研究や治療、異変の解決など、蟲に関わる諸問題を解決することが蟲師の仕事です。

本作『蟲師』は、主人公である蟲師のギンコが各地を旅しながらそこで関わった人々と蟲たちが織りなす物語となります。蟲師のギンコを通じて人々の生活や蟲の生態が描かれていき、魅力ある蟲師の世界を形作っているのです。

ギンコ

本作の主人公が蟲師のギンコです。

蟲師のギンコ 本作の主人公 アニメ第1話より

蟲師のギンコ
アニメ第1話より

白髪に緑色の目、そして洋服を着ているギンコは周りの人々とはどこか異質な印象を与えます。

ギンコは流れの蟲師として各地を旅しながら蟲に関わっていきます。と言うのも、ギンコは蟲を引き寄せる体質なので一カ所にとどまって生活をすることが出来ないのです。彼が滞在しているところには蟲が集まり厄災を招いてしまうため、彼が蟲師となり蟲を払う術を身につけたことは自然の成り行きでした。

ギンコが各地を旅しながら出会う人々や蟲たちを通じて、主人公のギンコの人となりや過去も語られていきます。

ギンコはその容姿もさることながら蟲に対する感覚も他の蟲師とはやや異なる部分があります。

ギンコ以外の蟲師もたくさん出てくるのですが、中には蟲を駆除すべき悪として考えるヒトもいます。しかしギンコは、ヒトと蟲の共生を考えている節がありそのことも物語に大きな特色を与えている要素となります。

蟲との関わり方、ヒトとの関わり方、蟲とは何か、ヒトとは何か、そんなことをギンコの行動や言動を通してどうしても考えてしまうのです。

アニメ第1期

2005年に放送されたアニメは非常に完成度の高いアニメとして高評価を受けています。私自身もこのアニメが大好きで、最も好きなアニメの五指に入るくらい虜になりました。個人的にはせっかく日本人として生まれたのなら一度は見ておいて欲しいとすら思っています。 

アニメ第1期が絶賛される所以は完璧なまでに原作を再現したところにあります。

一般的にはマンガや小説をアニメ化する場合、どうしても齟齬が生まれてしまうことは仕方のないことです。場合によっては原作のファンに愛想を尽かされる原因になったりもします。

しかし蟲師の場合、徹底的に原作を忠実に再現すべく構成が練られました。台詞から場面構成までほとんど原作のマンガと同様の作りになっています。まさにそのままマンガを読んでいるような印象を強く抱くアニメです。

しかしそれだけではアニメとしての評価ではなく、マンガとしての評価にしかなり得ません。蟲師のアニメの本当にすごいところは背景美術への力の入れようです

とにかく、絵がすごくきれいです。日本の四季の背景や草花、自然や建物の絵が半端なく美しくて蟲師のアニメを一種の芸術作品へと引き立てているのです。 

私は第1話からすぐに虜にされました。とにかく緑がきれいで、本当に鮮やかで美しい緑で、たまらなくその緑に惚れ込んでしまったのです。世界はこんなにも鮮やかなのかと感じる美しさだったのです。

原作のファンにとって物語に忠実であることは評価の一点ではありますが、それ以上に大好きな物語の世界観が映像として表現されることにこそ、アニメとしての価値や評価があると私は思います。

蟲師の物語はヒトと蟲の関係性を描いたものですが、それを背景で支えているのは自然に他なりません。ヒトも蟲も広大な自然の一部であり、自然の理の中で生きています。そのことは作品の随所に描かれていて決して無視出来ない要素です。それをアニメの蟲師は映像として完璧に仕上げてみせました。

まさに文句のつけようがないアニメであったと私は思っています。絵としての美しさ、物語を壊さない構成、声優の演技、全てが調和の取れた作品であったと私は評価をしています。

実写映画

そんなものはない!

繰り返す、そんなものはない!

アニメ特別篇

当サイトでも少し前に記事にしておりますが、年明け早々の1月4日に完全新作の1時間アニメとして特別篇が放映されました。

実に8年ぶりのアニメが見られるとあって、楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。昨年末に放送決定のニュースが飛び込んできたときは信じられない思いでしたね。

そして放送されたアニメは8年の時間を感じさせない素晴らしい出来映えでした。またアニメの蟲師が見られるなんて夢のような気分です。帰ってきた、蟲師が帰ってきた!

相変わらずに美しい美術に素敵な楽曲、見たかったものが再び見られ新年早々にとてもうれしい気分になれました。ありがとう!

中でも化野先生がちゃっかりと虫取り網を用意していたシーンには思わず吹き出してしまいました。 

アニメ第2期!

そして上記の特別篇の放送時に電撃発表されたのがアニメ第2期の決定です。

全国の蟲師ファンがずっと待ち望んでいた時が来たのですっ!

8年間このときが来るのを待っていた!

 → TVアニメ『蟲師 続章』公式サイト

放送は2014年の4月から!!!

分割2クールの予定で第1クールが2014年4月から、第2クールが2014年10月からだそうです。

アニメの制作スタッフも第1期と同じでまだアニメ化されていない原作を映像化するとのことですから、今から楽しみでしょうがありません。

このような形で新年早々おめでたい話が出てくるなんて、今年一年はいい年になりそうです。

はよ4月にならないかな。