ちょうどこの記事を書いているときに『いなり、こんこん、恋いろは。』のアニメは第8話まで放送され、原作マンガの第4巻まで消化しました。出雲編が終わって、後は修学旅行編でアニメは終わりといったペースでしょうか。

この第3巻はアニメの4、5、6話と7話の最初のあたりまでが掲載されているので非常に内容が濃いです。第2巻での日常シーンを少しカットした分、イベント盛りだくさんの第3巻を多く取り上げたというわけですね。

ところでアニメを観ていてつくづくと感じるのは、この作品はスタッフに非常に愛されているなという感想です。話数の関係で早足の部分もありますが、丁寧に作られている印象を持っています。

私はアニメを知ってからマンガを読んでいますが、原作マンガの魅力をうまく引き出しているように感じられてとても素敵なアニメだと思っています。

ただし、この巻でのコンちゃんの修行物語を削ったアニメスタッフの判断は果たしてどのような評価を受けるのでしょうか。OPを見てその登場を切に願い、そして楽しみにしていた、一億二千万のファンの声はどうなるのでしょうか。ぐすん。

うぉぉぉぉぉぉぉおおお、しゃべって動くショタコンちゃんはどこじゃぁぁぁぁああ。。・゚゚ ‘゜(*/□\*) ‘゜゚゚・。 ウワァーン!!

三巻のストーリー

燈日に変化の神通力を怪しまれるいなりでしたが、季節は夏休み。中学生らしくお祭りに海に花火と夏休みを満喫していました。

一方でうか様は燈日とゲームを遊んだりいなりから夏休みの思い出話を聞いて幸せそうです。しかし季節はもうすぐ神無月。全国の神々が出雲の地へと集う季節、うか様はお見合いの話を持ち出され……。

イベント盛りだくさん

この第3巻は季節的に夏休みを描いているので各種イベント盛りだくさんになっています。

いなりは幼なじみの『三条 京子(さんじょう けいこ)』と友達の『丸太町 ちか(まるたまち ちか)』と仲が良く、いつも一緒に遊んでいました。さらに最近仲良くなってきた墨染さんも誘って4人組で遊ぶ機会が多くなってきたようです。

三条さん、通称『京子ちん』はいなりの幼なじみの女の子です。いつも気怠そうで短気でそこら辺の男よりも腕っ節の強い男勝りな性格をしています。泣きぼくろがキュート。

一方の丸太町さん、通称『マルちゃん』は引っ込み思案でオタク気質の女の子です。友達であるいなりと京子ちんとは気さくに会話が出来るのですが、人見知りが強いために最近グループに加わり始めた墨染さんとはうまくいかない様子です。

この3巻では夏休みのイベントを通して、彼女たちが仲良くなっていく過程が描かれていきます。仲良し3人組から4人組へとなっていくわけですが、すんなりと馴染めたわけではなく一騒動起きてしまいます。

その中での彼女たちの悩みや苦悩、それに愛らしさやかわいいところが描かれていくのが本書の最大の見所だと思います。

左から墨染さん、京子ちん、マルちゃん、いなり 仲良し3人組から4人組へ いなり、こんこん、恋いろは。第3巻13ページより

左から墨染さん、京子ちん、マルちゃん、いなり
仲良し3人組から4人組へ
いなり、こんこん、恋いろは。第3巻13ページより

他にもお祭りで丹波橋くんと一緒に過ごしたり、花火をしたりと夏休みのエピソードが盛りだくさんの内容となっています。

うか様のお見合い

いなりが海に旅行に行っている間、うか様はお見合い写真を燃やしたり燈日とゲームをしたりと忙しい日々を送っていました。そして季節はもうすぐ神無月を迎えようとしています。

神無月は出雲に全国の神様が集まる季節であり、うか様を目当てにしている男神たちのストーカー被害が増える時期です。うか様はミヤちゃんたちと対策を練ろうとするのですが、逆にお見合いをしてみてはどうだろうかと迫られる事態になってしまいます。

そしてミヤちゃんに意中の男性はいるのかと尋ねられたとき、うか様の脳裏には一人の男性が浮かび上がってきました。

うか様は思い描いた感情に自分自身で驚きを隠せないご様子 いなり、こんこん、恋いろは。第3巻171ページより

うか様は思い描いた感情に自分自身で驚きを隠せないご様子
いなり、こんこん、恋いろは。第3巻171ページより

うか様自身、自分の感情に対して驚きと戸惑いを隠せません。

燈日はもっとも身近な男性かもしれないけれど人間であり、大切な友人です。うか様は戸惑いながらも自分の気持ちを整理しようとするのですが、タイミング良く(悪く)いなりがうか様に会いに来たため脳裏に浮かんだ感情は忘れ去られてしまいました。 

この第3巻は時期が夏休みのため、物語の中心はいなりとその友達関係に多くを費やしています。そのためうか様の出番はそう多くはありません。しかし要所要所で今後の展開に関わってくるようなシーンが出てきて、神無月でのお見合いへと話がつながっていくのです。

お見合いを受けるのか受けないのか、うか様の燈日に対する感情がどうなっていくのか、今後の展開がとっても楽しみになってきます。

三巻の感想

しゅみぞめしゃんがとにかくかわいい!

この3巻は墨染さんのためにあると言っても過言ではないでしょう。まあ、表紙からして墨染さんですしね。

容姿端麗、しっかり者、男子にもてる、そんな墨染さんのことをいなりはあこがれと同時に嫉妬をしていた過去がありました。そのことがきっかけでうか様と出会ったりと一悶着ありましたが、その後二人は友達となったことで良い関係を築けていました。

一方で墨染さんはあまり人と打ち解けることが出来ず、周りからはしっかり者と評価されていてもいつも一人ぼっちでした。一緒に旅行に出かけてくれるような友達はいなりが始めてだったのです。

誰とでも仲良くなれるいなり、いつも明るいいなり、そして何よりも三条さんと一番仲が良いいなりに対して、墨染さんはあこがれと同時に嫉妬をしてしまいます。

そんな墨染さんから出てきた言葉が『伏見さんになりたい』という、最初のいなりの願いと正反対のものでした。いなりと墨染さん、二人は互いに自分の持っていないところにあこがれ、嫉妬し合っていたわけです。

この正反対の二人の関係が私は大好きです。

互いに自分の良いところには気づかず相手の良いところだけにあこがれ嫉妬してしまう姿は、彼女たちの中学生という年齢を考えれば何も不思議なことではなく誰もが通る道でしょう。ただ、二人はそれを互いにぶつけることが出来て理解し合うことの出来る友人であったことで、変にこじれた関係に陥ることはなく、端から見ていると微笑ましい二人に見えてくるのです。当人たちにとっては深刻なことですけどね。

いなりと墨染さんの関係はこの巻での出来事をきっかけにさらに深まっていきます。その中で墨染さんがいなりに悩みを打ち明けたり、秘密を告白したりと様々な表情を魅せてくれるので、彼女がとてもかわいく、愛らしく見えるのです。いなりちゃん様よりはるかにヒロイン度高いよね。

そして墨染さんの恋の行方がどうなっていくのかも、『いなり、こんこん、恋いろは。』のストーリーの一つになっていきます。むしろ、いなりやうか様が王道まっしぐらなラブコメコースを歩んでいる分、墨染さんの恋の行方が一番キニナルネッ!

本編の墨染さんもとってもかわいいけど、おまけイラストの墨染さんが個人的には一番好きです。

ラフ絵だけどこれが3巻の中で一番のお気に入り。

第三巻でのまいふぇいばりっと墨染さん。 いなり、こんこん、恋いろは。第3巻カバー裏より

第三巻でのまいふぇいばりっと墨染さん。
いなり、こんこん、恋いろは。第3巻カバー裏より

♡ 筋肉BBQ ♡

なぜアニメスタッフは教頭先生や筋肉BBQに力をいれるのだ!

説明しよう。

筋肉BBQとは、第12話の海に行く話で墨染さんをナンパしに現れた謎の男である。

アニメでは第5話に登場、スタッフロールでのキャラ名は『マッチョ男』。

筋肉BBQ いなり、こんこん、恋いろは。第3巻69ページより

マッスル! ハッスル!
いなり、こんこん、恋いろは。第3巻69ページより

イケメンでもなく、ただのモブキャラでもなく、全身マッチョにつぶらな瞳のリーゼントというわけがわからない姿で登場し強烈なインパクトを読者に与えてくる。さらには『筋肉仲間たちとの筋肉BBQ』なるイベントを行っているらしく、執拗に誘ってくる。わけがわからないよ。

原作マンガでの登場は数コマに過ぎず、京子ちんに早々に追い払われるいわゆるモブキャラである。にも関わらず、アニメでは無駄に気合いの入った作画に加え、セリフも追加されている。声優さんの演技も力のこもった素晴らしいものでした。どうしてこうなった。

アニメではマンガ以上の強烈なインパクトを残して去って行った筋肉BBQ。このシーンだけ見たらどんな変態アニメだよとか誤解されてしまいそうです。

やめてください『いなこん』はそんな物語じゃありません!!!

……いや、やっぱそんな物語かも。

コンちゃん……

うちはしゃべって動く筋肉BBQよりしゃべって動くコンちゃんが見たい。・゚゚ ‘゜(*/□\*) ‘゜゚゚・。 ウワァーン!!

しゃべって動くコンちゃんが見たい。見たい。見たい。 いなり、こんこん、恋いろは。第3巻124ページより

しゃべって動くコンちゃんが見たい。見たい。見たい。
いなり、こんこん、恋いろは。第3巻124ページより