ハクメイとミコチはとてもクオリティの高いマンガだと私は思っています。そしてこのマンガをきっかけに意識し始めたのですが、漫画誌ハルタって何気に凄くないですか? ハクメイとミコチはもちろんのこと、乙嫁語りダンジョン飯もお気に入りのマンガです。

私は単行本でマンガを読む派です。乙嫁語りも作者買いしていたので掲載誌までは特に気にしていませんでした。ハクメイとミコチを読み始めたときに乙嫁語りと同じ掲載誌だと気がつき、よくよく見ると最近ネットを騒がせているダンジョン飯まで載っているではないですか。

本屋で見て気になっていたタイトルが他にもちらほらとあります。なんか面白そうな漫画誌に出会ってしまったようで最近そわそわしています……。

それではまあ、この記事ではハクメイとミコチの第2巻の感想と紹介をしていきたいと思います。

ハクメイとミコチのやっぱりココが凄い!

第1巻の紹介記事でも書きましたが、やはりこのマンガはとにもかくにも世界観が素晴らしいです。

下記のサイトで第2巻の冒頭部分が試し読み出来ます。そこで目次を見ていただきたいのですが、各話の間には【足下の歩き方】というタイトルのページが1ページだけ挟み込まれています。これは世界観の捕捉や各話の裏話など、ちょっとしたコラムが掲載されているのです。これがまた面白い!

ハクメイとミコチ 第2巻の試し読み eBookJapan

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例えばp33に掲載されている「足下の歩き方 その9 キャラバン隊【緑尾老】」の一部をご紹介すると、次のようなイラストと文章が載っています。

緑尾老のイラスト。荷物を背負う隻眼の狼が描かれている。【ハクメイとミコチ】第2巻p33より
コラムに掲載されている緑尾老のイラスト。【ハクメイとミコチ】第2巻p33より

尾の先を緑色に染めた隻眼の老雌狼「緑尾老」を隊長として、商人都市ヤシロの貿易商団体により構成される隊商。ヤシロと、古都キオウとの間における初の大規模貿易の際に「道中の安全保護」及び「両都市間の交流」を目的に結成されたと伝えられる。……

出典:【ハクメイとミコチ】第2巻p33より一部抜粋

第9話ではハクメイが狼たちのキャラバンに出会ったときの思い出話をします。しかし緑尾老という単語は登場しませんし、話自体もさらりと流されていく程度のものです。ところが第9話後のコラムでその詳細を知ることが出来ます。

しかも本編ではこれっぽっちも触れられていない【商人都市ヤシロ】や【古都キオウ】というキーワードまで出てきます。ほんの1ページだけのコラムですが、これだけで世界観が一気に広がります。こういう小さいけれども丁寧な積み重ねがこの作品の大きな魅力です。

ページの片隅で描かれるほんのちょっとした情報や、コラムから見えてくる世界観に心底私は魅力を感じてしまいます。作品全体で見れば些細なことに過ぎないのですが、それらが丁寧に積み重ねられていくからこそ、世界観に厚みが生まれていくのです。

例えば、ハクメイはブルーベリーを切り分けて食べていました。私たちがリンゴを切り分けて食べるように、小人のハクメイたちはブルーベリーを切り分けて食べるのです。かわいい姿にほっこりするシーンですが、そもそもブルーベリーを切り分けるなんて私たちにとっては馴染みのない光景でもあります。

小人が暮らす世界が確かにそこにあるのです。

ブルーベリーを切り分けて食べているハクメイたち。かわいい。【ハクメイとミコチ】第2巻p37より
ブルーベリーを切り分けて食べているハクメイたち。かわいい。
【ハクメイとミコチ】第2巻p37より

また、宴会のシーンでは多くのキャラクターが杯を交わし合っています。しかしよく見ると、杯の種類や持ち方がそれぞれ違うことに気がつきます。

宴会の様子。動物の種族によって使っている食器や持ち方に違いが見られる。細かいけれどすごく丁寧な描写。【ハクメイとミコチ】第2巻p128より
宴会の様子。みんなかわいい。
【ハクメイとミコチ】第2巻p128より

一番からだの大きい動物は樽にロープを巻いて手に固定しています。動物によって手の形や大きさは違うのだから当然の光景ではありますが、こういう細かいところが私は結構好きです。

ファンタジー要素が高い作品にも関わらずその世界は極めて現実的に描かれている」と第1巻の感想で私は書きましたが、そう感じた理由がこういうところにあります。ほんのワンシーン、あるいはコラムのちょっとした文章、そういうところにこそ丁寧に描かれた世界観を見ることが出来るのです。

特に第14話【喫茶店とブドウパン】から【足下の歩き方 その14 カフェ グリマー】のコラムへの流れは実に素晴らしいものです。物語の余韻に浸りながら読むコラムの文章は美しく、その世界観にただひたすらに惚れてしまうのでした。

あんな素敵なカフェに、私も是非遊びに行きたいものです。

ハクメイとミコチの第2巻を読んだ感想

世界観もさることながら、この第2巻はキャラクターが魅力的で本当に素晴らしいです。あまりのかわいさに私は終始身悶えしながら読んでいました。

第2巻はハクメイの出番が非常に多く、彼女の魅力でいっぱいに溢れています。行動的でさばさばした性格ですが責任感は非常に強く、根は極めて真面目です。褒められたときに素直に照れる様や、好奇心に溢れ物怖じせずに突っ込んでいく様は本当に魅力的で、一つ一つの行動がいちいちかわいいから身悶えが止まりません。

そしてセンコンジュも再び登場し第1巻のときとはまた違った魅力を見せてくれます。しかもこの二人はとびきりの見せ場が用意されているので、身悶えどころか吐血しそうなほどのかわいさを振りまいてくれます。髪をほどいたセンの破壊力は凄まじいですし、ギャーギャー騒いでたコンジュが一瞬で黙るのは反則だと思います……。

また、かわいいだけではなく最高にかっこいいナライジャダも第2巻の大きな見所です。特にこの二人は仕事に対する姿勢が職人気質でかっこいいのですが、それでいてちょっとした仕草や振る舞いが猛烈にかわいくてそのギャップがたまりません。

どのキャラクターもかわいく魅力的ですが、そもそもこの作品、セリフのない背景キャラクターですらひたすらにかわいいので捨てキャラがこれっぽっちも見当たりません! 石貫會のメンバーは皆かわいいし、バスの中でハクメイの隣に座っている小さな(たぶん)カナブンすらかわいく見えてきます。カフェグリマーのマスターなんて反則級のかわいさだし、カラーページのハクメイとか天使です。かわいい、かわいい、かわいい!

もう読んでいるだけで心は癒やされ、ほくほくと温かくなってきます。みんなかわいいな!