2015年2月現在、ハクメイとミコチは第3巻が最新刊となっています。

このマンガに出会いすぐさま世界観に魅了され、読み返すたびに新しい発見を見つけてはうれしくなり、食事の風景を想像しては外へと飛び出したくなりました。何度も何度も読み返し、ハクメイとミコチの世界を想像するだけで心はわくわくしてお腹が空いてきます。そのたびにとても幸せな気分になれるマンガです。

ハクメイとミコチは第3巻が刊行されたばかりのまだまだこれからの作品です。出来ることなら息の長い作品となって、多くの人々に読んで欲しいと私は願っています。いやほんと、絵本とかにして小さい子供にも読んであげたいくらいです。それで子供と一緒にカヌレでも作ればきっと楽しい、現代版ぐりとぐらだ。

それでは第3巻、ハクメイとミコチの感想と紹介の記事を書いていこうと思います。

ハクメイとミコチのココがとんでもなく凄い!

第1巻第2巻の感想記事でハクメイとミコチは世界観がとにかく凄いと書いてきました。それはこの第3巻でもやはり変わりません。とにかくこの魅力的な世界観が私は大好きです。

世界観を語る上で【衣装】の存在は決して無視出来ません。どんな服を着ているのか、どんな色なのか、どんな素材なのか、そしてその服を着ているのはどんなキャラクターなのか。これらは一目で世界観を形作る大きな要素です。

ハクメイとミコチは衣装のデザインがずば抜けて素晴らしいマンガです。絵柄や世界観との親和性も抜群で、このマンガをおすすめする上での大きな見所の一つと言えるでしょう。例えば【第15話(四)紙飛行機と煙玉】の扉絵なんて、一目見ただけでワクワクが止まらないような一枚絵です。

【第15話(四)紙飛行機と煙玉】の扉絵。白いシンプルな割烹着を着たミコチと、木の実のヘルメットを被り冒険の装備を身につけているハクメイの二人が描かれている。【ハクメイとミコチ】第3巻p61より
【第15話(四)紙飛行機と煙玉】の扉絵。【ハクメイとミコチ】第3巻p61より

ミコチは清涼感のあるシンプルな衣装ですが帽子のワンポイントがまち針で止められていて可愛さを大胆に演出しています。一方でハクメイは騒々しさや乱雑さの中に躍動感が溢れています。杖の先端にいるてんとう虫が足をピンと伸ばしていて、今にも飛び立つ瞬間のようです。

二人の対比はそのまま二人の性格を的確に表していて、まさにイメージ通りの姿がそこにあります。

また、【第17話 休みの日】ではイタチの大工【鰯谷親方(通称:イワシ)】を連れて、ハクメイとミコチはマキナタの街へと遊びに行きます。その途中で古着屋に立ち寄り、新しい服を買うのでした。

街に遊びにやってきた三人は古着屋を覗いてみる。店内には色々な服が並び、ミコチはその中から掘り出し物を見つけ出す。【ハクメイとミコチ】第3巻p130より
街に遊びにやってきた三人は古着屋を覗いてみる。【ハクメイとミコチ】第3巻p130より

この古着屋の雰囲気はすごくイイですし、店主のキャラクターも魅力的です。店主の口からさらりと出てくるブランドの数々は、一体どんな服なのだろうかと思わず想像してしまいます。背景に描かれている服もかわいらしく楽しげな雰囲気です。

古着屋で三人は新しい服を購入してすぐに着替えるのですが、これがまたとんでもなく素敵なのです。新しい衣装はこれまでとは違った印象を与え、キャラクターの魅力がより一層引き出されています。ここは第3巻最大の見所です! 是非単行本を買って読んでみてくださいな。イワシかっこいいよイワシ。

私も多少なりともデザインを学んできたからこそ、このマンガの優れたデザインには脱帽の思いです。衣装は瞬間的な見た目で世界観を物語る大事な要素なので、そこがまずしっかりとしていると世界観を捉えやすく安心して読むことが出来ます。

ファンタジー色の強い作品では衣装も空想的になりがちな傾向が時々あります。無駄に露出が高く華美な装飾だったり、素材が未知のもので構造すら理解出来ないような衣装もあります。それはそれでファンタジーを演出する大きな要素ですが、一方で作品の世界観が薄っぺらくもなる要因の一つです。「そんな服着て生活するの?」と感じたことはないでしょうか。

ハクメイとミコチに登場する衣装はファンタジー的な要素を残しつつも、日々の暮らしを想像させる機能性や日常感がバランス良く描かれています。この絶妙なデザインバランスが素晴らしいと私は思うのです。街中の背景に描かれるキャラクターたちでさえ暮らしに則した衣装で丁寧に描かれ、何気ない一コマにも世界観の空気が濃密に流れています。

そんな一コマに私はすごく魅力を感じてしまうのでした。

ハクメイとミコチの第3巻を読んだ感想

イワシィィィィイイィイイ! かっこいいよぉぉぉおお!

なんだこのイワシのかっこよさは! いや、第1巻の頃からかっこよかったですよ。第2巻もべらぼうにかっこいいですよ。だがしかし、この第3巻のイワシはさらにとんでもなくかっこいいのです!

第17話はイワシを連れてハクメイとミコチが街へ遊びに行くお話で、第3巻の中ではこのお話が私は一番好きです。三人の会話は面白く、賑やかな街にはたくさんの人々が歩いていて飽きることがありません。そして古着屋で新しい衣装を買った三人の姿は新鮮で、特にイワシがめちゃくちゃ格好良くて読んでいてうきうきしてきます。

第1巻の積み木市場や第3巻のマキナタの街のようなお話が私はすっごく好きです。このマンガは街を舞台にしたお話を描くのがとんでもなく上手いと感じます。街を歩き回るハクメイとミコチの二人だけでなく、通り過ぎていく大勢の人々や立ち並ぶ建物を眺めていると、なんだか私も街へ飛び出したくなってきます。街中の雑踏が、お店から漂ってくるおいしい料理の香りが、とにかく魅力的でたまらんのです。

普段何気なく通り過ぎている街の中にも、マキナタの街のような何か面白いものがあるんじゃないかと思ってしまいます。たまには一日ゆっくりと街を歩き回るのも面白いかもしれません。

いやしかし小走り農場のお姉さんはかわいい。

今からもう第4巻が待ち遠しくてたまりません。まだ第3巻が発売したばかりですのでまだまだ先のお話でしょうが楽しみに待っています。クワガタムシの女の子が日記に書いたように、私もハクメイとミコチの関係がすごく気になります。二人にはどんな出会いがかつてあったのでしょうか、ハクメイがミコチの家に転がり込んだようですがそのお話も今から楽しみで仕方がありません。

最後に、第3巻の冒頭部分はネットで試し読みが出来ます。下記のサイトで閲覧出来ますので気になる方は是非。

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