祝! ニンジャスレイヤーのアニメ制作決定!

ニンジャの……アニメ!

以前このサイトでもニンジャスレイヤーを取り上げ記事にしています。その後、第2部も読み終えて現在は第3部を読んでいます。もうすぐ連載に追いつきそうです。

思い返すと、私がニンジャスレイヤーを読み始めてから早4ヶ月が過ぎようとしています。

……4ヶ月!

4ヶ月と言えば、新入社員のマンゴー研修もつつがなく終わり新たな部署に配属されて働く喜びに包まれている時期でしょうか。あるいは入学したばかりの小学一年生が人生初の夏休みをエンジョイし始める頃。

4ヶ月とは、かくも短く、そして長く、実際コウテイペンギンのお父さんが何も食べずに大事なタマゴを暖め続けるのも4ヶ月なのです。

それは世界一過酷な子育てお父さん。コウテイペンギンが安心して暮らせる世界、……守りたい……大自然。

そう、つまり、私はニンジャスレイヤーの書籍を一冊ずつ紹介しながら、そのあまりにも中毒性の高い物語の面白さや見所を書いていこうと思っています。ペンギンは出てこないけどラッコやロブスターは出てくるよ!

ニンジャスレイヤーのアニメ化はすでに決定しています。今後はアニメの大ヒット、そしてハリウッド進出も含めて、初めてニンジャスレイヤーに触れるという方々も増えてくることでしょう。

初めてニンジャスレイヤーのことを知り興味を持った方々への案内的な記事になってくれればうれしいと、私は思っているのです。

ニンジャスレイヤーとは

ニンジャスレイヤーとは、全米を震撼させている『サイバーパンク・ニンジャ活劇小説』です。

小説の本編をTwitterで連載するという驚きの手法に加え、そのあまりにも滑稽な世界観や言語の数々が話題になり、ネット界隈で徐々に人気が広まっていきました。連載は2010年から始まり、2012年には書籍化、そして2014年現在ではアニメ化が決定しています。

2014年4月現在、本編の書籍は第1部『ネオサイタマ炎上』が4冊で完結、第2部『キョート殺伐都市』が5冊刊行され、おそらくもう2~3冊で終わります。そしてTwitterでは第3部『不滅のニンジャソウル』が連載中でもうそろそろクライマックスへと向かいそうな予感です。

そして小説本編以外に3つのコミカライズが進行中です。先日には新たなPVも公開されて、ニンジャスレイヤーは今大いに盛り上がっています。このPVを機にニンジャスレイヤーのことを知った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このPVは短編集の未翻訳作品をベースに宣伝用として制作されたものです。アニメとは関係がありません。

PVに登場するアイドルユニットは『ネコネコカワイイ』といい、オムラ社によって開発されたオイランドロイド(女性型ロボットのこと、オイラン+ドロイドってこと)です。ちなみに青髪がネコチャン、赤髪がカワイイコという名前。

ネコネコカワイイは作中によく登場し、ニンジャスレイヤーを代表するキャラクターの一人です。そして、ごく最近、連載中の第3部でついにネコネコカワイイが主軸となるエピソードが公開されて、ニンジャスレイヤーファン(「ヘッズ」とか呼ばれる)の間でネコネコカワイイの人気はうなぎ登りの状態でした。

そこにこのPVが公開されたのでまさに阿鼻叫喚、狂喜乱舞でネコ!ネコ!カワイイ!カワイイヤッター!

カワイイヤッタ-!

第1巻の掲載エピソード

ニンジャスレイヤーの大きな特徴として、掲載されているエピソードの時系列がバラバラという点があります。物語は一つ一つのエピソードが独立していて、基本的には1話完結です。群像劇のように各エピソードの視点はめまぐるしく変化し、登場人物もかなり多くて把握が大変です。

ニンジャスレイヤーを読み始めたばかりの読者にとって、この時系列がバラバラという形式はストーリー展開を把握する上で一つの障害になり得ます。第1巻の第1話からいきなり、『これまでのあらすじ~』と物語が始まると読者は不安になるものです。本当に今読んでいるものが第1巻なのかと疑ってしまうのですね。

ですが、これがニンジャスレイヤーの物語を面白くしている重要なポイントです。

物語の展開は多岐に渡り、その把握は初めのうちこそ大変ではありますが、やがてそれらが頭の中で整理されてつながりが見えてくると、

ニンジャスレイヤーの本当に大きな世界観に圧倒されていくのです!

物語を考察し、一つ一つの点が線になっていくような快感は、ストーリーがしっかりしていてこそ生まれてくるものです。とかくネタの部分が第1の話題になりやすいニンジャスレイヤーですが、本質の部分は決して浅はかなネタ小説ではありません。

そしてもう一つ、忘れてはいけないニンジャスレイヤーの大きな特徴が、本編はTwitterで連載されるためにほぼ全てのエピソードはネット上で無料で閲覧出来るというところにあります。

もちろん書籍版では加筆修正だけではなく、書籍版だけに掲載されているエピソードやイラストもあるので購入して読むだけの価値は十二分にあります。ですが、いつでも無料で読めるということは初めてニンジャスレイヤーに触れる方々にとってはありがたいことだと私は思いますし、紹介やおすすめもしやすくなります。

エピソードがネット上で公開されているので、『ニンジャスレイヤーってどんな小説なの?』と興味を持った方は、まずネットで読んでみるのも一つの手でしょう。一つ一つのエピソードが独立して完結しているため、基本的に読者はどこから読んでも大丈夫です。翻訳チームも掲載順とかはあまり気にせずに好きなところから読んで欲しいとアナウンスしています。

参考までにニンジャスレイヤーの第1巻に掲載されているエピソードの一覧をご紹介します。

リンク先は全て「ニンジャスレイヤー Wiki*」の該当ページです。

◆ゼロ・トレラント・サンスイ(Zero Tolerant Sansui)

◆ベイン・オブ・サーペント(Bane of Serpent)

◆ネオヤクザ・フォー・セール(Neo-Yakuza for Sale)

◆メナス・オブ・ダークニンジャ(Menace of Darkninja)

◆キルゾーン・スモトリ(Kill-Zone Sumotori)

◆キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー(Kickout the Ninja Motherfucker)

◆アポカリプス・インサイド・テイン・ティッド・ソイル(Apocalypce inside Tainted Soil)

◆レイジ・アゲンスト・トーフ(Rage Against Tofu)

◆サプライズド・ドージョー(Surprised Dojo)

◆ラスト・ガール・スタンディング(Last Girl Standing)

◆フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ(Fist Filled With Regret and Ohagi)

◆ボーン・イン・レッド・ブラック(Born in Red Black)(書籍限定)

以上が第1巻に掲載されているエピソード一覧です。最後の『ボーン・イン・レッド・ブラック』は書籍で初掲載されたエピソードですが、それ以外は全てTwitter上で連載され、現在もリンク先のページから読むことが出来ます。

この中から、『ゼロ・トレラント・サンスイ』『ラスト・ガール・スタンディング』『ボーン・イン・レッド・ブラック』の3編を少しご紹介していこうと思います。

ゼロ・トレラント・サンスイ (Zero Tolerant Sansui)

ニンジャスレイヤーの記念すべき第1話がこの『ゼロ・トレラント・サンスイ』です。第1話のはずなのに、(これまでのあらすじ)という文言から始まるというびっくりのスタートです。

エピソード自体は非常に短くボリュームは少なめなのですが、とてつもなく濃い内容にとんちきな描写がいきなり読者に大きなダメージを与えてきます。すべてはここから始まりました。

このエピソードはニンジャスレイヤーの第1話ということでコミカライズやサウンドドラマなど様々なメディア展開が行われています。新バージョンが登場するたびに新たな発見や驚きが見えてきて、短いながらもすごく印象に残るエピソードです。(グラキラ版を初めて読んだときはなんだか胸がドキドキした。なんだろう、この胸の、ときめき……)

以下に各バージョンへのリンクを掲載しておきます。是非、色々なバージョンを楽しんでみてください。

→ ニンジャスレイヤー Wiki* ゼロ・トレラント・サンスイ のまとめ&解説ページ

→ 初連載版 ゼロ・トレラント・サンスイ

→ 一周年記念版 フォロワーの実況付き ゼロ・トレラント・サンスイ

→ 再放送版 ゼロ・トレラント・サンスイ

→ 原作者のコメンタリー付き ゼロ・トレラント・サンスイ

この原作者のコメンタリー版はかなり面白いです。ニンジャスレイヤーがどういう物語なのか、原作者の言葉からその端々が垣間見えてきて、より一層世界観が広がることでしょう。おすすめ。

→ キルズ版 ゼロ・トレラント・サンスイ  (コミカライズ)

→ グラキラ版 ゼロ・トレラント・サンスイ  (コミカライズ)

なんだろう。どきどきする。

そして最後にyoutubeに投稿されているサウンドドラマです。

ラスト・ガール・スタンディング (Last Girl Standing)

第1巻の中で私が一番好きなエピソードが、この『ラスト・ガール・スタンディング』です。どのエピソードからも読めるというニンジャスレイヤーの性質上、最初に読んでみるおすすめエピソードの一つとしても紹介しておきます。

→ ニンジャスレイヤー Wiki* ラスト・ガール・スタンディング (Last Girl Standing)

→ コンプ版 ラスト・ガール・スタンディング (コミカライズ)

このエピソードはニンジャスレイヤーの中でも人気筆頭のキャラである『ヤモト・コキ』が初登場し、彼女がいかにしてニンジャになったのかが描かれています。これ以降たびたびヤモト・コキのエピソードがありますが、どのエピソードも非常に完成度が高く、ニンジャスレイヤーを代表する主人公格のキャラクターへと成長していきます。第1回の人気エピソード投票では、堂々の第1位だったそうです。

ラスト・ガール・スタンディングの扉絵。 中央の胸が平坦な女の子がヤモト・コキ。 第1巻の中で私が一番好きなエピソード。 ニンジャスレイヤー 第1巻295ページより

ラスト・ガール・スタンディングの扉絵。
中央の胸が平坦な女の子がヤモト・コキ。
第1巻の中で私が一番好きなエピソード。
ニンジャスレイヤー 第1巻295ページより

このエピソードではヤモト・コキが中心人物であり、彼女のかわいさが人気の理由です。しかし、本当に素晴らしく面白いところは、ニンジャスレイヤーという異質の世界観の中で普通の日常が描かれているところだと私は思います。

ニンジャとニンジャが出てきて殺し合い、殺伐とした世界観や登場人物が多数描かれる中、このエピソードでは普通に生活している学生たちの姿を垣間見ることが出来ます。それもやはり私たちの思い描く学生生活とは少しずれていて笑えてしまうのですが、殺伐としたニンジャスレイヤーの世界にも穏やかな空気が流れていることに一時の安らぎを感じてしまうのです。

しかし、やはりというかなんというか、そんなヤモト・コキの日常もニンジャの登場によってもろくも崩れ去り、彼女の逃避行がここから始まります。ヤモト・コキの始まりの物語であると同時に、ニンジャスレイヤーを初めて読む方にもおすすめ出来る良質なエピソードの一つです。

ボーン・イン・レッド・ブラック (Born in Red Black)

ゼロ・トレラント・サンスイ』が記念すべきはじまりの第1話であるならば、この『ボーン・イン・レッド・ブラック』は主人公『フジキド・ケンジ』のはじまりの物語です。

マルノウチ・スゴイタカイビルにおいて勃発したニンジャ抗争により妻子を殺された主人公のフジキド・ケンジ。彼自身も死の淵にあったのですが、その彼の前に謎のニンジャソウル『ナラク・ニンジャ』が出現しフジキドに憑依! フジキド・ケンジはニンジャを殺す者、『ニンジャスレイヤー』として生まれ変わり、復讐の戦いへと身を投じることになるのです。フジキドの戦いは、ここから始まったのです。

ニンジャスレイヤー誕生のエピソードとしておすすめな内容なのですが、残念ながら書籍で初掲載されたためにネットで本編を読むことは出来ません。ですがフジキドの始まりの物語としてコミカライズの方には収録されており、こちらは閲覧することが出来ます。

→ キルズ版 ボーン・イン・レッド・ブラック (コミカライズ)

→ グラキラ版 ボーン・イン・レッド・ブラック (コミカライズ)

いや、ほんと、グットルッキング重点のグラキラはすごいなぁ、上の二つは同じエピソードなのにフジキドにやられるニンジャが同一キャラとは思えない。どきどき、する。

多様性!

最後に

ニンジャスレイヤーを初めて読んだとき、私は『なんとも愉快な小説!』という感想を抱きました。とにもかくにも不思議で中毒性の高い言葉の数々に度肝を抜かれ、日本人でもなかなか想像出来ないような圧倒的な世界観に笑い震えが止まりませんでした。

そして先述したとおり、読み始めたばかりの頃はストーリーやキャラクターを把握するのがなかなか難しかったです。しかし、それも読み進めるうちに気にならなくなり、逆に時系列や人物関係を頭の中で構築していくという楽しみへと変わっていきます。むしろ、一度読んだエピソードでも改めて読み直すと面白い発見があったりして、二度おいしいのです。

ニンジャスレイヤーはアニメ化も決定し、今後は新しい読者も増えていくことでしょう。

これから私はニンジャスレイヤーの書籍を一冊ずつ追いながら、その面白さや見所を紹介していこうと思います。願わくば、一人でも多くの人がニンジャスレイヤーを知って欲しいと思いますが、やはり本編を読まねば始まらないと私は思っています。

ネットでの話題、掲示板、ブログ、ニュース、色々なところから情報を得ることは出来ますが、本質を伝えることはなかなかに難しいことです。特にニンジャスレイヤーの場合は表面的なネタが話題になりがちです。確かにそれも面白さの一つではありますが、それだけでは見えてこない根っこの部分というものは、やはり実際に自分の目で頭で、本編を読んで感じて欲しいと私は思うのです。

幸い、ニンジャスレイヤーはネットで無料公開されています。読もうと思えば、いつでも、読めるのです。

興味を持ったのなら、さあ読んでみよう!

読んでみて、面白そうと思えたのならば、続けて色々なエピソードを読んでみよう。

それらが頭の中で輪となり、ニンジャスレイヤーという一連の物語が眼前に広がれば、きっとあなたのニューロンは爆発四散する!

→ ニンジャスレイヤー Wiki*

このWikiにほとんどの情報はまとめられています。各エピソードのまとめへのリンクもばっちり。

管理人さん、ヘッズの皆さん、私もいつもありがたく利用させてもらっています。ありがとう!

最後にニンジャスレイヤーの公式関連リンクを少々。

→ Twitter Ninja Slayer @NJSLYR

→ ニンジャスレイヤー物理書籍公式サイト

→ アニメーション『ニンジャスレイヤー』公式サイト

→ NINJA SLAYER English Edition