本日12月14日に色彩検定の最難関である1級2次試験を受けてきました。

色彩検定を受け始めて1年目に3級2級を取得し、2年目に1級の1次合格とここまでストレートにこれたので最後の2次試験も一発合格したいところではありましたが、2次試験はなかなかに難しいものです。何がやらしいって、たった一問のミスが他の解答にも関わってくることが非常に多いのでワンミスで全滅という落とし穴があるのです。

私も過去問を解いているときにこの落とし穴に嵌まりまくりました。ほんと芋づる方式の問題はやめていただきたい! 普通に間違えるよりも精神的なダメージが大きいのです! グワーッ!

そしてネットのあちらこちらを眺めると今年も罠が発動したようで怨嗟の叫びが聞こえてきます。ただ、幸い私はトラップを回避出来たようでひとまずは安心です。手応えもそれなりにありましたので、合格してるといいなと思います。

合格してるといいなぁ……。ほんとに。

まあそんなこんなで色彩検定1級2次試験の感想やら何やら書いていこうと思います。

色彩検定1級2次試験の内容

色彩検定の3級、2級、1級の1次試験まではマークシート方式による色の知識を問う試験です。一部記述式の問題もありますが、基本的には同じ形式のテストです。ところが1級の2次試験はカラーカードを用いた実技試験になっていて難易度が跳ね上がります。

具体的には問題に書かれた文章に従って答えを記述し、さらに該当するカラーカードを選び出して貼り付けるという試験になります。カラーカードは全部で199種類あるのでマークシートのように鉛筆転がして運で正答を引き出すなんてことはまず不可能です。3級から1級までの内容を網羅し、なおかつ色を目で見て判断する能力などが問われる、まあ一言で言って難しい試験です。

この試験の何が怖ろしいのかと言うと、先にも書いた通りに芋づる式で不正解になる可能性があったり、問題数が少ないので配点が高かったり、合格ラインが高めだったりと色々ありますが、何よりも!

1年に1回しか受験出来なくて、検定料が1万5千円もするところだと思います!

今年落ちたら1年後とか勘弁していただきたい。しかも1万5千円は高い。

2次試験の手応え

試験を受けた手応えとしては「思ったよりも簡単だったな!」という感じでした。

そう感じた理由は2つありまして、1つは芋づる式の即死問題を回避出来た(タブン)というところと、もう1つが問題の内容が過去問と非常に似ていたというところにあります。

というよりも問題の形式は昨年とほぼ同じでしたね。問1はマンセル表色系による【視感測色】、問2は【CIのデザイン】、問3は【プロダクトデザイン(昨年はファッションだけど内容はほとんど同じ)】、問4は【環境色彩】とほぼ共通しており、問われた内容も似たような感じでした。全く同じというわけではありませんが、過去問と似た形式や分野であれば対策は立てやすいですし、問題への取り組みもすんなりと始められます。

手応えとしては合格したと思っています。ただ配点次第というところもありますし、やはり実際には採点されてみなければ分からないところです……。

一部ネットに流れている解答例と付き合わせたところ、3~4問は確実にミスってます。そしてやや怪しいのが2~3問というところなので配点次第では8割くらいいけるかもしれません。つまり配点次第では落ちる!

……合否通知は1月の下旬でございます。楽しみにしましょう。

おすすめの参考書・私が重視した点

2次試験は3~1級の内容を網羅しているので公式テキストの内容は確実に押さえておきたいところです。そして配色に関する問題が非常に多いので、2級のときからお世話になっている下記の本を私はおすすめしたいと思います。

2級の受験のときにもおすすめとしてご紹介した本ですが、この本は配色関連に特化したものです。配色の解説はもちろん、実社会でどのように使われているのかのサンプルも豊富で、これ一冊でかなりの範囲をカバー出来るかなりおすすめの一冊です。公式テキストの補完や復習にも最適だと思います。

そして今回2次試験を受ける上で最も参考にして勉強した本は以下の一冊になります。

この【日本の色・世界の色】という本はJISの慣用色名で言うところの和色名外来色名を写真付きで解説している本です。その数は豊富で、全部で487色も掲載されています。

図書館や書店を探してみれば本書のような辞典的な書籍は結構ありますが、この本が優れているところは写真が非常に豊富かつ素晴らしいものばかりで、辞典というよりも写真集のような趣きがあるところです。読んでいて面白く、次のページをめくりたい衝動に駆られていきます。勉強だけの目的ではなく、一つの書籍として非常に優れた一冊だと思います。

じゃあこの本の何が色彩検定に繋がるのかと言うと、慣用色名をただの数値や記号ではなく実際の色として理解出来るところにあると私は思っています。

はっきり言って、私は暗記が苦手です。物覚えは良い方だと自負していますが、単なる数字や記号を覚えるのが大の苦手です。しかし、2次試験においては慣用色名をカラーカードの番号で覚えることは必須と言えるレベルのものです。

現に今回の2次試験では【evergreen】に該当する色名を答え、同色のカラーカードを選ぶという問題が出題されています。しかもその1問を間違えると後続の問題まで間違える芋づる式の問いです。この1問が致命的になり得るという問題でした。

幸い、私はエバーグリーンが常磐色を意味することを知っており、かつ常磐色がどんな色かも理解していたので確実に正答出来ました。色の名称の由来や意味までもしっかり記憶していたのは本書を読んでいたからです。参考までに常磐色のページを少しだけ見てみましょう。

【日本の色・世界の色】p68~70より、常磐色の解説がしてあるページです。写真付きで日本庭園に繁る常緑樹の様子が載っており、色の解説がより分かりやすくなっています。
常磐色について解説してあるページです。一目で分かるように豊富な写真付きで色名を解説していて、非常に分かりやすいです。マンセルやRGBなどの表記があるのも親切です。【日本の色・世界の色】p68~70

ご覧のように写真付きで非常に分かりやすいです。外来色名のページにはエバーグリーンもちゃんと掲載されていて、そこには常磐色と通じる色であることも記載されています。

2次試験の過去問を解いていたときにバーミリオンのカラーを問われ、私はそもそもバーミリオンという色がどんな色なのか想像が出来ませんでした。私は解答を間違え、芋づる式で後続の問題は全滅しました。その結果から、色名に関しては確実に覚えておかないとまずいと感じ、本書をなるべく隅から隅まで読んで色名から色を思い出せるように勉強をしていたのです。

その効果が今回の試験で出たことは間違いがありません。具体的な数値まで丸暗記出来ていなかったとしても、色のイメージが確実に浮かべば選択肢を狭めることは可能です。はっきり言って全ての数値を暗記するなんて暗記が苦手な私には無理な話なので、それなら色の由来や解説を本書を読みながら楽しく知っていこうという方向性で私は勉強に取り組みました。覚えるのは苦痛でも、知ることは苦痛じゃないです。

それに色の数値や記号を丸暗記したところで実生活ではまず使いません。それなら、「常磐色は濃い緑色でドングリの葉っぱの色のことだよ」ということを知っていた方が、なんか楽しそうだと私は思うのでした。