これからニンジャスレイヤーを読んでみようというあなたのために『ニンジャスレイヤーのどういったところが面白いのか』、私なりに3つの理由を書いてみようと思います。いくつか読み始める前に知っておくといいかもしれない情報もありますので是非ご覧ください。(2015年1月24日改稿

へんてこな世界観

あまりにも独特でへんてこな世界観、それこそがニンジャスレイヤーが注目され評判を得た最大の要因であることは間違いのないことでしょう。実際、私もこのあまりにフザケタ世界観のことを知ってニンジャスレイヤーを読んでみたのが始まりだったりします。

ニンジャスレイヤーの原作者はアメリカ人ブラッドレー・ボンドフィリップ・N・モーゼズの二人です。外国人から見たステレオタイプな間違った日本観を押さえつつ、彼らなりの独自解釈を織り交ぜて、本当に摩訶不思議な世界観が描き出されています。これが最高に笑える上、恐ろしいほど的確なところもあって実に面白いのです。

物語の舞台は近未来都市ネオサイタマ

出典:「メリークリスマス・ネオサイタマ」#1より

ニンジャスレイヤーは近未来の日本を舞台にしたサイバーパンクの物語です。

近未来のディストピアを描いた作品としてはよくある光景ですが、そこにネオサイタマの文字があるだけで凄まじいギャグ臭がします。

マルノウチ・スゴイタカイビルパンキチ・ハイウェイツキジ・ダンジョンネオ・カブキチョなどなど、ネオサイタマには私たちが知っているようで全く知らない日本の光景が広がっています。キャラクターとか、物語とか、もうそんなもの関係なく、ネオサイタマの情景が描写されるだけで面白く思えてしまうのがニンジャスレイヤーの世界観です。

不思議な日本語、忍殺語

ニンジャスレイヤーのへんてこな世界観を最大限に演出しているのが忍殺語と呼ばれている独特な日本語です。忍殺語という呼称は便宜的なもので、他にもコトダマなど人によって様々な呼び方があります。いずれにせよ、ニンジャスレイヤーにおける独特な日本語のことを意味します。

ニンジャスレイヤーの原作を日本語に翻訳してTwitterに連載しているのが【翻訳チーム】と呼ばれている人々です。彼らがニンジャスレイヤーを日本語へと翻訳する際に、極めて独創的な翻訳を試みました。これが本当に、一体どうやったらこんな翻訳が出来るのかと頭を抱えたくなるような代物なのです。

読み始めこそ戸惑うこともあると思います。しかし、次第に独特な文章が醸し出すリズムや雰囲気に心地よさを感じてしまうことでしょう。忍殺語あってこそのニンジャスレイヤーです。

参考までに【ニンジャスレイヤー Wiki*】内の忍殺語についてまとめてあるページをご紹介しておきます。

コトダマ(あ行~な行)

コトダマ(は行~わ行・英数記号)

ニンジャ!?ニンジャナンデ!?

舞台設定としてのへんてこな世界観、それを最大限に演出している独特の文章、これだけでもう十分に面白いのですが、そこに輪をかけて面白い世界観に仕上げているのがニンジャの存在です。

アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

このセリフを聞いてニンジャスレイヤーのことを知った方も多いのではないでしょうか。ニンジャスレイヤーで最も有名なセリフの一つでしょう。

ニンジャスレイヤーにおけるニンジャは私たちの知っている忍者とは全く異なる存在です。常人離れした身体能力を有し、超常現象を起こす能力を持つ者もいます。ニンジャはその力を利用して世界を裏側から支配しているのです。

ニンジャとはいわゆるマンガやアニメに見られるような異能力者のことです。ニンジャと表記されるから可笑しいのであって、設定自体はそこまで突拍子なものではないです。ただし、スリケンを投擲したりカラテを使って戦ったりとどこかずれているのがまたへんてこで面白いのです。

魅力的なキャラクターたち

ニンジャスレイヤーはエピソード単位で物語が進む群像劇です。エピソードごとに視点は様々な人物へと移り変わり、登場するキャラクターも膨大な数へと膨れあがっていきます。キャラクターの層の厚さ、それもニンジャスレイヤーを代表する大きな魅力の一つです。

ニンジャを殺す者、ニンジャスレイヤー

ニンジャスレイヤーの主人公はその名の通り【ニンジャを殺す者】です。

サラリマンであったフジキド・ケンジはニンジャ抗争に巻き込まれ最愛の妻子を失います。自身も死の淵にあったフジキドですが、突如として謎のニンジャ・ソウルがフジキドに憑依し、彼はニンジャスレイヤーとして蘇ります。フジキドは妻子の仇をとるために復讐の戦いへと身を投じていくのでした。

ニンジャスレイヤーのキャッチコピーの一つに【ニンジャが出て殺す!!】という言葉があります。まさにその通りで、ニンジャを次々に殺していくという単純明快な物語は分かりやすくて実に面白いものです。

作中においてニンジャスレイヤーは相当に強いキャラクターです。圧倒的とも言える強さで次々に敵組織のニンジャを倒していくのですが、もちろん苦戦し敗北することもあります。ニンジャたちとの戦いを通して主人公フジキド・ケンジの強さや弱さも垣間見え、キャラクターとしての魅力が語られていくのです。彼はただ単に悲劇的で残酷な復讐者ではなく、様々な表情を見せてくれる魅力ある主人公なのです。

とにかく多彩で豊かな登場人物

エピソードによっては敵対組織や他のキャラクターが主役になって物語は進んでいきます。主人公のフジキド以外にも主人公格になるキャラクターが多数存在し、フジキドの復讐劇だけで終わらないのもニンジャスレイヤーが面白い理由です。

ヤバイ級ハッカー【ナンシー・リー】、女子高生ニンジャ【ヤモト・コキ】、ニンジャスレイヤーのライバル【ダークニンジャ】、私立探偵【タカギ・ガンドー】、マッドサイエンティスト【リー・アラキ】、大将【フォレスト・サワタリ】、人気アイドル【ネコネコカワイイ】などなど、もう挙げ始めたらきりが無いほどに個性豊かで魅力的なキャラクターがたくさん登場します。

たくさん登場するキャラクターの中から自分のお気に入りのキャラクターを見つけ出すというのも、ニンジャスレイヤーを楽しむ上での大きな魅力だと私は思います。

どこからでも読める、いますぐ読める

ニンジャスレイヤーの物語構成はやや特殊で、このことを全く知らずに読み始めると少し混乱してしまうかもしれません。もちろん予備知識なしに読み始めても問題はないですが、ここでごく簡単に解説をしたいと思います。ここで触れる物語構成もニンジャスレイヤーが面白い大きな要因の一つなのです。

ニンジャスレイヤーは一話完結で時系列バラバラの群像劇

ニンジャスレイヤーの物語は【エピソード】単位で進行していきます。一つ一つのエピソードは一話で完結する独立した物語で、これらエピソードを繋ぎ合わせることで全体の物語が構成されています。

そして、エピソードの公開順序が物語の時系列と一致しないところがニンジャスレイヤーの大きな特徴でありすごく面白いところです。全体の物語をエピソードごとに分割し、さらにそれをバラバラに配置していくのです。

この物語構成により二つの面白い効果が生まれます。

一つはどこからでも読み始めることが出来るという点です。ドラえもんを第1話から順番に視聴している人はほとんどいないことと同じで、ニンジャスレイヤーも読み始める開始地点は読者によって全然違うことでしょう。それでも物語を十分に楽しむことが出来るのです。掲載順に読んでもいいし、最新話から読み始めてもいいのです。

もう一つの面白いところは時系列や登場人物の考察が楽しめるところです。エピソードは一話完結なので前後の話を知らなくても楽しめますが、やはり他のエピソードとの結びつきが分かることで面白さは何倍にも膨れあがります。特にニンジャスレイヤーの世界観はかなり緻密に計算されていますので、色々なことを考えながら読むことは本当に楽しいことなのです。

ほとんどのエピソードはネットで無料公開中

ニンジャスレイヤーはTwitterで連載が始まった小説です。後にエンターブレインより書籍が発売されましたが、書籍発売後もTwitterでの連載は続いています。そして過去に投稿された全てのエピソードはそのまま無料で公開されたままなのです!

全てのエピソードは有志の手によって【Togetterまとめ】や【ニンジャスレイヤー Wiki*】にまとめられていて、これらのWebサイトで無料で読むことが出来ます。これは小説本編だけではなく、コミカライズされたマンガも含まれるところがニンジャスレイヤーのスゴイところです。

ニンジャスレイヤーに興味はあるけど、書籍を買うのはちょっとお金が……』という方は、まずはネットで読んでみることをおすすめします。本編を丸々読むことが出来るので、書籍を買わずとも物語を楽しむことは可能なのです。スゴイ! 本当にスゴイと思う!

参考までに【ニンジャスレイヤー Wiki*】内にあるエピソード一覧へのリンクを載せておきます。このページではエピソードが公開順にまとめられています。

エピソード一覧/公開順

一つ注意点として、書籍で初公開されたエピソードに限っては書籍でなければ読むことが出来ません。ネットで無料閲覧出来るのはあくまでTwitterで公開されたものだけが対象です。

最後に

今この記事を読まれている方の多くは『これからニンジャスレイヤーを読んでみよう』と考えている方々だと思います。ニンジャスレイヤーに何かしら興味を抱いてネットで検索されたことでしょう。

この記事がそのような方々の参考になれば幸いだと思います。

そして是非、実際に自分で読んでみてニンジャスレイヤーが面白いのかどうか試してみてください! 面白いと思うのか、つまらないと思うのか、それはあなた自身が決めることです。

幸いニンジャスレイヤーはほとんどのエピソードがネットで無料公開されているため、極めて読み始めやすい小説作品と言えます。ネットに繋がりさえすればいつでもどこでも、誰でも、もちろん無料で! 読み始めることが出来るのです。

実際に読み始めるときは【ニンジャスレイヤー Wiki*】にあるエピソード一覧が便利です。先ほどもご紹介していますが、再びリンクを掲載しておきたいと思います。

エピソード一覧/公開順

また、初心者の方向けのエピソードをいくつかご紹介した記事も書きましたので、こちらも合わせてご紹介しておきたいと思います。一読者の声として参考にしてみてくださいな。

ニンジャスレイヤーを読んでみたいけど、どれから読み始めればいいのか分からないあなたへ