今、最も熱い作品『うんこ人狼』
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「――この中のだれかが、うんこをガマンしています!!」
そんな衝撃的なセリフに、一発で心を撃ち抜かれました。
ネットでたまたま見かけたその作品の名は、『この中のだれかがうんこをガマンしています 爆発寸前!? 5時間目はうんこ人狼の時間です』、2026年7月15日に集英社みらい文庫から発売された児童書です。
・・・・・・うんこ人狼?
こんなの、面白くないわけないじゃん!
もう直感でした。これは買おうと思いました。
むしろ、このタイトルと設定で面白くない作品を世に出したら、私が関係者なら責任取って切腹するレベルです。
ちゃんと世に出ている時点で、傑作であることはほぼ確信していました。
そして、実際に読んでみて、確信は喜びに変わりました。
めっっっちゃ面白かったです!!
今、最も熱いうんk・・・・・・じゃなくて!
今、最も熱い作品、それが「うんこ人狼」です!
著者は『迷宮教室』や『ちろぴの』など、集英社みらい文庫で児童向けの作品を書かれているあいはらしゅうさん、絵は『ツムギの魔縫』を最強ジャンプで連載中の岩本直輝さんです。
本作の大きな特徴として、小説の冒頭部分がコミカライズされて収録されています。挿絵やイラスト程度ではなく、16pもあるちゃんとした読み応えのあるマンガです。これはネットの宣伝にも使われているので、ぜひご覧になってみてください。(雪沢れいこちゃんがカワイイんだ)
ところで、集英社みらい文庫は表紙をめくったところに読者対象の説明が載っています。背表紙にある星の色と数で対象年齢と分類が分かるようになっているのですが、本作は赤い星ひとつなので「オリジナル」作品かつ、対象年齢は「小学初級・中級」となっています。
小学校1~2年生くらいだと小説を読むのが難しい子はたくさんいるでしょう。むしろ、きちんと読める方が稀なはずです。本作はマンガと小説だけではなく、クイズやあみだくじも織り交ぜながら、複合的なエンターテイメント作品に仕上がっています。文章の文字も、大きさやフォントを変えることで非常に読み易い工夫が施されており、読書初心者の方へ非常にオススメな一冊です。
また、読み易いというのは、疲れ果てた大人の心にもじーんと、染みわたるのです。
ちょっと、ここ最近、仕事で色々あったからね。疲れ果てた心にうんこが染みわたるのです。(嫌だなこの表現)
さて、肝心の本編ですが、冒頭マンガにもある通り、皆に黙ってプリン(下剤入り)を食べたクラスの裏切り者を処刑する人狼ゲームとなっています。
死 = うんこ野郎に認定
という、なかなかえげつないゲームです。しかも子どもの無邪気さがコワくて、処刑方法が今にもうんこが漏れそうな「うんこ人狼」に牛乳を飲ませるという鬼畜の所業です。プリンを食べただけで何でこんな拷問をされなきゃいけないんだ!
この作品の面白いところは、単に人狼ゲームを完遂させるのではなく、次々に状況が変化していくところにあります。
ちょっとだけご紹介すると、まず面白いのが、最初は裁く側で強気だった学級委員の子(カワイイ)がアリバイがないことを理由に、裁かれる側のうんこ人狼の候補になるところです。立場が逆転することで人狼ゲームの面白さに深みが増します。れいこちゃん、ほんと良いキャラしてるよ。
また、どんどん物語が進むと「そもそもプリンを子どもに食べさせた不審者は誰なの?」という疑問や、「プリンに入っていたのは本当に下剤なの?」といった謎が膨らんでいきます。
そして、物語の結末は・・・・・・。
本当に、すっごく面白い作品でした!
正直、終盤の展開は全く想像できませんでした。世界の広さと自由さを、そしてうんこの偉大さを改めて思い知らされた気分です。何を喰ったらこんな作品を作れるのでしょう? ニヤニヤどころではありません。ゲラゲラ笑いながら本を読んでいました。
この読書体験をぜひ多くの方に感じて欲しいです。子どもも大人も関係ありません。うんこは誰に対してもすべからく平等です。
最後に、主人公の最高の言葉をお届けします。
うんこに興味がない人なんて、この世にはそんざいしない。『うんこ人狼』p.20より
うんこひとつで、ぼくらはいつでも大さわぎできるくらい大好きなんだから!
願わくば、この作品がより多くの、特に世界中の子どもたちに届きますように。
うんこを愛してくれるなら、世界はうんこでひとつになれるはず。

